(・ω・)/貨車には必ず書かれている「検査標記」。
その見方を度々忘れる(そもそも覚えていない^^;)ので、この際まとめてみました。
間違っていたらすみません。
検査標記が見易いこちらのワフ29984(小樽市総合博物館)を例に見ていきます。
その1・全般検査票
全般検査票
一番目を引く(?)この大きな四角は全般検査に関する物です。
下の段は前回の全般検査をした年月と場所、上の段は次回の全般検査をする期限です。
このワフ29984の場合、前回の全般検査は五稜郭車両センター(現:五稜郭車両所)にて昭和56年11月に行い、次回の全般検査を受けるなら昭和59年11月までにしなければならなかった、ということです。
その2・交番検査(指定取替)票
交番検査(指定取替)票
少し小さなこの四角は、走行装置やブレーキ装置、その他の重要な装置の主要な部分について、定期検査を行う「交番検査(指定取替)」に関する物です。(注※「交番検査」では無い)
見方は全般検査と同じで下段が前回のの年月と場所、上段が次回の年月です。
その3・交番検査票
交番検査票
小さい方の紙挿しは、その2の「交番検査(指定取替)」より高頻度の数十日間隔で行う交番検査の年月を示した紙を入れるところです。
何故紙を挿すのかというと、交番検査はその間隔が短く、検査の度にペイントすると手間がかかるからだそうです。
保存車なのでこの車両では何も入れられていません。
その4・検査周期標記
検査周期標記
A1やらC2やら書いてあるこれは、その貨車の検査周期を示すものだそうです。
アルファベットは全般検査の周期を表し、数字は交番検査の周期を表します。
見方をまとめると、
<全般検査>
A・・・60か月以内
B・・・48か月以内
C・・・36か月以内
D・・・24か月以内?
<交番検査>
1・・・90日以内
2・・・60日以内
3・・・30日以内?
つまり画像の物だと、全般検査は36か月以内、交番検査は60日以内にするということです。
ちなみにコキなどでAの横に小さな1が付いていることがありますが、これは30ヶ月以内に輪軸の取り替えを要するということらしいです。
その5・修繕票挿し
修繕票挿し
大きい方の紙挿しは、「修繕票挿し」というそうです。
修繕する必要が生じた際にそれを指示する紙や、故障時などに移動を禁止する紙を挿したりするそうです。
以上、調べて分かったことをまとめてみました。
繰り返しにはなりますが、作者自身向けのメモにつき間違いがありましたらすみません((
<参考資料>
https://www.mlit.go.jp/common/000193032.pdf
https://www.kei-zu.com/railroad/shiki/shiki800b1/shiki800b1.html