凹凸プラ陳列館

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三笠鉄道記念館の展示車両・その3

その1その2はこちら

その3で最後になります。

建屋内に展示されている4両の機関車です。

 

DD13形353号機

歯車の改良が加えられた300番台の車両です。

昭和41年日車製、新製配置は新鶴見で、廃車時は小樽築港で使われていたそうです。

説明板

機関室も公開されていました。

機関室

反対側

 

ED76形505号機

昭和43年三菱重工製、北海道電化用に作られた番台のED76形です。

函館本線電化用の車両のため、新製から廃車まで終始岩見沢第二に配置されていたそうです。

説明板

銘板

パンタグラフ

反対側

 

9600形59609号機

大正11年川崎製、新製配置は東北地方で後に渡道し、最後は小樽築港に居た機関車です。

引退後は三笠市内の公園で保存されていたものが記念館開館時に移ってきたそうです。

「59609号機」として保存されていますが、実際これは29622号機の車体で、新潟で「29622号機」として保存されているものと車体が取り違えられているとのこと。

説明板

動輪

車番プレート

機関室

反対側

 

C12形2号機

昭和7年汽車製造製、新製配置は東北で後に渡道し苗穂で廃車となった機関車です。

現存最若番のC12形となります。

廃車後は円山動物園で保存されていた物が、鉄道記念館開設時に移動してきたそうです。

説明板

動輪

銘板

機関室

反対側

 

鉄道記念館には動態保存されているものもあります。

S-300形S-304号機

昭和14年日車製、室蘭製鉄所や鐵原コークスの専用線で使用されていた機関車です。

引退は昭和61年で、国内では最後まで現役で使用されていた蒸気機関車です。

S-304号機と共に最後まで走っていたS-205号機も製鉄所内で保存されています。

動輪

この機関車の前所有者である炭燃料メーカー「テツゲン」の広告が書かれています。

銘板

テツゲンの社章と思わしきものも付いています。

反対側

 

トラ45000形トラ153095

ロッコ客車風に改造の上、S-304の体験乗車で使用されています。

元々トラ53095として製造された物が、床や妻板の改造を受けたことで10000が足されたそうです。

銘板

製造当初は鋼板だった床を木板にするなどの改造が行われた時の物と思われます。

現地では気づきませんでしたが、台枠にくっきりと車番が書いてありました(

 

トラ45000形トラ149456

こちらも同じく体験乗車で使われています。

トラ153095と同じく、床板や妻面の改造で145000番台になっています。

車内

体験乗車をしたところ、こちらに乗ることが出来ました。

トラ149456から見たトラ153095とS-304号機

体験乗車では数百メートルほど走行し、三笠鉄道記念館の敷地ギリギリまで行きます。


走行の様子

 

D51形603号機第3動輪

追分機関区火災で被災した機関車の動輪です。

先頭部が現存しており、京都嵐山の「19世紀ホール」に保存されています。

刻印

 

フラノエクスプレス風な遊具

 

幌内線のサボ

 

プラレールジオラマ

最近の物から時代を感じるものまで色々あります。

 

道路向かいの駐車場にも展示車両があります。

DL7L

昭和41年新潟鉄工製、ロータリー式排雪モーターカーです。

夕張線の沼ノ沢駅から北炭の真谷地炭鉱へ伸びていた専用鉄道で使用されていたものだそうです。

銘板

反対側

 

TMC100BS

昭和41年富士重工製のラッセル式排雪モーターカーです。

こちらは夕張鉄道で使用されていたものとのこと。

銘板

製造番号は「No.510」で、鉄道村のホームページでは「排雪モーターカー510」と記載があります。

反対側

 

トラ70000形トラ72568

昭和42年日立製の無蓋車です。

銘板

車番

走行装置

二段リンク式でした。

 

オハフ46 504

スハ43 7として製造されたものを軽量化してオハ47 135、それに緩急室を付けてオハフ46 18、それをさらに北海道向けに改造したものです。

元々はキシ80や後述する2両と共に食堂として使用されていましたが、トロッコ鉄道が運行を始めた頃に当地へ移ってきたそうです。

台車

反対側

食堂になった際に改造がされています。

 

スハ45 20

スハ43系の北海道仕様です。

こちらも食堂として使われていました。

台車

反対側

 

キロ26 104

昭和40年帝国車輌製、キハ56系の一等車です。

こちらも食堂で使われていたそうです。

車番

反対側

 

太平洋炭鉱坑外軌道2号機

釧路の太平洋炭鉱にあった、興津の炭田と春採の選炭工場を結ぶ坑外軌道で使われていたという機関車です。

軌間は610mmのようです。

 

10号機

同じく坑外軌道で使われていた機関車です。

銘板

 

鉱車

貨車

 

住友赤平炭鉱作業員輸送用車

蓄電池機関車2両で5両の客車を挟んでいます。

こちらは坑内で使用されていたため車高もかなり低くなっています。

手前の機関車は機関車が68番、バッテリー部分は45番になっています。

銘板

防爆形」というのが鉱山用ならではです。

人車

反対側の機関車

こちらは機関車が52番、バッテリーが48番となっています。

充電の関係で取り外し出来るのでしょうか?

 

Google マップ

↑これらの保存車の場所はこちら

バスだと岩見沢駅から幾春別行の北海道中央バスに乗り、「三笠市民会館」バス停で三笠市営バス幌内線に乗り換え、「三笠鉄道記念館」バス停で降りると良いようです。

クロフォード公園付近から鉄道記念館まで、幌内線の線路跡を走るトロッコ鉄道で来ることも出来ます。

 

三笠鉄道記念館から少し山の方に入ると、かつて幌内線の貨物列車が石炭を積み込んでいた幌内炭鉱の跡が見えてきます。

幌内炭鉱跡

森の中に様々な設備の基礎が残っています。

選炭場

説明板

時間の都合とハエの多さであまり見られませんでしたが、炭鉱跡地は「幌内炭鉱景観公園」となっています。

 

保存車リスト~北海道編~