凹凸プラ陳列館

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三菱大夕張鉄道南大夕張駅跡の展示車両

※2022年8月撮影

かつて国鉄夕張線の清水沢駅から夕張市鹿島の大夕張炭鉱までを結んでいた「三菱大夕張鉄道」の途中駅、南大夕張駅の跡にその路線で走っていた車両が保存されています。

 

キ100形キ1

昭和15年苗穂工場製、三菱鉱業が自社発注した国鉄キ100形の同型車です。

ここにある車両は全て昭和62年の全線廃止と共に廃車となったそうです。

銘板

車番

検査表記

台車

反対側

後ろの客車と連結されています。

 

スハニ1形スハニ6

元を辿ると大正2年に大宮工場にて製造されたものです。

昭和26年に大夕張鉄道と同系列の三菱美唄鉄道へ払い下げられて昭和29年に鋼体化、昭和42年に大夕張鉄道へ移籍してきた車両です。

車番

表記

台車

三軸台車を履いています。

車内

荷物室

デッキ

反対側

 

オハ1形オハ1

元を辿ると明治39年に新橋工場で製造されたものです。

昭和27年に鋼体化の上、大夕張鉄道にやって来たそうです。

車番

デッキ

車内

ダルマストーブの場所

網棚

反対側

 

ナハフ1形ナハフ1

昭和12年日車製、三菱大夕張鉄道が自社発注した車両です。

保存後の平成11年に大雪で転覆したこともあるそうですが、復旧されています。

車番

三菱

表記

反対側

石炭車とも繋げられています。

 

セキ1形セキ1

明治44年に汽車製造製、元国鉄セキ1形セキ118です。

後に旭川電軌に買い取られてセキ1となり、昭和29年に大夕張鉄道にやって来たそうです。

石炭車ではあるものの、大夕張鉄道の運炭列車は国鉄から乗り入れてきた貨車で行われていたらしく、本車は自社線内専用だったようです。

車番

台車

反対側

 

セキ1000形セキ2

昭和9年製、元国鉄セキ1000形セキ1217です。

セキ1と同じく旭川電軌に買い取られてセキ1001となり、昭和29年に大夕張鉄道へ来てセキ2となったそうです。

セキ1と通しの番号になっていますが、形式は異なります。

車番

検査表記

台車

反対側

 

19D-958コンテナ

こちらは言うまでもなくJRのもので、大夕張鉄道には無関係です。

保線モーターカー

昭和45年松山自動車工業製とのこと。

反対側

 

三菱ふそうMAR470 三菱鉱業バスNo.59

昭和42年製、美唄や大夕張の三菱鉱業のバスで使用されて昭和60年に廃車となったそうです。

廃車後は社外に払い下げられ、平成11年に保存会に引き取られたそうです。

反対側

 

駅ホーム

現役時そのままの物が残っています。

かつては1面2線で、現在広場になっている所には車庫などがありました。

駅舎は車両裏手の高台にあったそうです。

上屋

駅名標と照明

当初は途中駅だった南大夕張駅ですが、昭和48年に当駅から大夕張炭山までが廃止になったことで昭和62年の全線廃止まで終着駅となっていました。

なお当駅から先の廃線跡は、大半が夕張シューパロダムによって水没しています。

 

Google マップ

 

 

シューパロ湖

2015年に完成し、大夕張の町はほとんどが水没しました。

明石町駅跡周辺

路線廃止時は南大夕張駅の一つ隣だった駅です。

ホームや地下通路も残っているそうですが、ギリギリ水没していて見えません。

 

保存車リスト~北海道編~